スーパーやコンビニでもらう袋や、ゴミ袋などに使用されるポリエチレンの話は何度か話題にした。そのポリエチレン製の袋は英語でポリシーン・バッグと呼ぶ。ポリシーンはポリエチレンの同義語だが、袋などフィルム状のものはポリシーン、シャンプーボトルや台所用品などの成形品はポリエチレンとするようだ▼中学生の頃、ビートルズばかり聴いていた。3年間ほぼ毎日、延べ2000時間以上はビートルズを聴いていたと思う。その頃にイントロクイズ大会があれば上位に入ったかも知れない。最初はラジオと一体型のラジカセで、その後はステレオを手に入れレコードで聞くことが多かった▼それ程聴いたのに、歌詞の意味もよく分からぬままだったから、英語の上達にはほとんど役立たなかった。アルバム「アビー・ロード」に収載されたポリシーン・パンという曲も、それがポリエチレンのことだと知ったのは数十年後のことだ。いや、むしろ知らないほうが良かったとも思う▼アップテンポの軽快な曲だが、歌詞の内容はポリシーン・バッグを身にまとった男とも女ともとれる、得体のしれない人物が登場するナンセンスなものだ。作ったジョン・レノン自身もあれはジャンクと言っていた。それでもなぜか愛してやまない。ポリエチレンを愛しているからかも知れない。(22・4・5)続きは本紙で

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