新潟へ出張した。人生半世紀になるが、新潟駅に降り立ったのは初めてだ。古くから北前船が行き交う交通の要衝として栄えてきたが、現代では進化し、日本海最大の物流港に加え、新幹線、国際線も発着する空港まで至近にある▼衰えが著しい地方都市が少なくないなか、新潟市は新しい高層ビルが建ち並ぶ大都市の様相を呈しており、正直驚いた。今回訪問したのは三菱ガス化学の新潟工場。天然ガス田を擁し進化を図る同工場の取り組みは近日、記事を掲載する▼人生初の体験はもう1つある。沖合4キロメートルにある岩船沖油ガス田までヘリコプターに搭乗したことだ。こちらも詳細は近日レポートするが、少しだけご紹介したい。ヘリコプターで上空200メートルまで上昇する体感は、飛ぶというより宙に浮くという方が正しいか。新潟県といえば日本一の米どころだが、天然ガスと原油の生産も日本一だ▼岩船沖油ガス田のプラットフォームは、日本海洋石油資源開発の従業員が泊まり込みで操業している。1回行くと8日間帰ることができない。酒も禁止だ。数少ない楽しみは食事だが、曜日感覚を失わないよう毎日メニューが異なる。内容はステーキなど豪勢だが、タフでなければ務まらず心を動かされた▼取材のご協力をいただいた皆様、貴重な経験をありがとうございます。(22・9・12)

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