1月7日といえば七草粥。お正月におせち料理を食べ過ぎて疲れた胃腸をいたわるために食べると思われているが、この日が人日という五節句の一つで、中国では七種菜羹(ななしゅさいのかん)と呼ぶ7種類の野菜が入った汁を食べて無病息災を願う風習が由来となっている説もある▼洋の東西を問わず「7」という数字は特別な意味を持つ。ラッキーセブンの由来は野球の7回の攻撃。大リーグで優勝がかかった試合の7回、凡フライが風にあおられてホームランになったことにちなんでいるとか▼日本で福をもたらすとされているのが七福神。仏教経典の「七難即滅七福即生(七難をなくせば七福が生じる)」が元になっているとのことで、インドや中国の神様と一緒になっているのは多神教の日本らしい▼戒めの意味を持つのは「七つの大罪」。キリスト教で人を罪に導く可能性がある欲望や感情を指している。少々こじつけ気味になるが気をつけなければならないのは七大生活習慣病。松の内が明けたらバランスのとれた食生活、適度な運動を心がけたい▼生命保険会社が募集した昨年の創作四字熟語の最優秀作品は「七菌八起(ななころなやおき)」。ウィズコロナの生活は当面の間続く。たとえリバウンドがあっても負けずに起き上がろうという意味が込められているそうだ。(22・1・7)

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