ここ数年、毎年のように起こる大規模な水害。今年も先週から九州各地で記録的な大雨が降り、土砂災害などに見舞われた。昨年の台風被害が頭をよぎる。もし、ウィズコロナの状況で避難所生活となったら、どのように対応したらよいのか。自治体などが試行錯誤する様子がメディアに頻繁に取り上げられている▼危機やリスクに直面したとき、何をどこまですべきか。その判断は人によって異なる。楽観的人からみれば徹底的な人は悲観し過ぎであり、徹底的な人からすれば楽観的な人は脳天気であり、信じられない、あるいは許せないとなる。さまざまな考えの人がいて、さまざまな結果に至る。そして正解はいつも結果論となる▼夏といえば海水浴。関東では今年、湘南や千葉といった各地の海水浴場が開設されないと決まった。しかし、海に行ってはいけないという法律はないので、楽観的な人が集まってくる。その対策として、各自治体はいわゆるライフセーバーを海辺に配置するという。自己責任のような気もするが、何か起こったときに徹底派から対策を怠った不備について非難されるのは自治体なのだ▼さて、夏場の運動は過酷だが、しっかり対策をすれば大丈夫。ステイホームで失った体力の程度も自覚できる。脳天気、許せないの罵声を背に、バッグを担ぐ週末かな。(20・6・30)

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