2022年が明けた。今年の干支は「壬寅(みずのえとら)」。「壬」は「妊に通じ、陽気を下に姙(はら)む」、「寅」は「螾(ミミズ)に通じ、春の草木が生ずる」という意味があるという。そのため「壬寅」は厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となるイメージだとか▼コロナ禍に丸2年重く覆われているわが国のみならず世界にとって、厳しい冬を越えるというイメージ通りになってくれたら、これほど有り難いことはない。とはいえ、毎年恒例の干支の縁起話を真に受ける人はいないかもしれない。現実はいぜん厳しい▼カーボンニュートラル、SDGs、ESG経営は今年も引き続き企業のメインテーマであり続けるだろう。21世紀は「環境の世紀」と言われて始まりながら、その初頭はやや滑り出しが鈍かったが、ここに来ての「環境保護」機運の盛り上がりは、一般市民としても肌に感じられるレベルになってきたように思う▼実は昨期と今期、年末に自宅で発生するプラスチックごみをすべてごみ袋にまとめて、その総量を把握した。今年は2~3割ほどは減っていた。生活者、流通業者の心がけでかくも大きな効果が出るのかと驚いた▼「プラスチック資源循環促進法」が4月に施行される。名実ともに環境の世紀とするために、大きな一歩となる。(22・1・5)

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