先週のことだが、全日本卓球選手権の混合ダブルス決勝で張本智和、早田ひなペアが、吉村真晴、鈴木李茄ペアを下して優勝した。惜しくも優勝を逃した鈴木選手は昭和電工マテリアルズ卓球部の所属。世界卓球銀メダルの実績をもつ相手に12-10、8-11、11-9、11-8と大接戦を繰り広げた▼昭和電工マテリアルズの前身、日立化成は卓球の名門だということをこのことで知った。卓球部のホームページによると、同社卓球部は、1953年に日立製作所の日立絶縁物工場で創設された歴史あるチームとのこと。昨年6月の日本リーグ前期大会では女子1部で22期ぶり2度目の優勝を飾っている▼長年にわたる国際的な活躍で、その名前を知らない人は少ないと思われる石川佳純選手も、同部のゴールド選手だ。日本卓球リーグではゴールド制(レンタル制)を2009年度から採用しており、日本人選手1名に限り、他所属からレンタルすることができる▼コロナ禍で気分が下がり気味の折り、運動部の選手の活躍は社員の士気の高揚につながっていることだろう。なお、バドミントン部の清水望選手も全日本選手権混合ダブルスで3位入賞している。こちらも「混合」。そういえば同社は「混ぜる化学」を標榜していたなあと連想したが、まあ、これは余談ということで。(22・2・2)

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