きょう10月1日は衣替えの日。朝晩めっきり涼しくなったこの時期、来るべき季節に備えた装いに改めなくてはいけないと感じる。ただ近年、クールビズ・ウォームビズが推奨されるなか、面倒臭さも手伝って、なかなか踏み切れない。ましてや在宅勤務の増加で、その習慣は風化していくようにも思える▼きょうから変わるもので忘れてはならないものが酒税だ。ビールの税が7円引き下げられる一方で、第3のビールは10円程度の引き上げだ。2018年の酒税法改正にともなうもので、26年10月までに3段階でそれぞれ改正され、最後には発泡酒とともに「発泡性酒類」として同率になる計画だ▼考えてみれば、消費税が10%に引き上げられたのが、ちょうど1年前。その後はコロナもあって経済は落ち込み、在宅勤務の増加で家飲みが日課というサラリーマンは増えた。課税額が減っているからという理由は理解できるが、庶民にとって酒税の引き上げは悲しいばかり▼だが、今月からは日本酒の税は引き下げられる。チューハイも26年までは据え置きだ。ホッと一安心と自分に納得させて、とりあえずはそこに希望を見出し、税金と好みのバランスをとりながら努力するしかない。新たな生活様式のなかで、お酒の飲み方も変えていかなくてはいけないようだ。(20・10・1)

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