自宅のパソコンのOSをウィンドウズ11にアップデートするかどうか迷っている。起動や終了が速くなる、ウェブブラウザーがきびきびするなどメリットは少なくないようだ。しかし、右クリックメニューがアイコン化されてしまって分かりにくいなどデメリットも指摘されている。早々にそのデメリットなどを解消するアプリが登場してはいるようだが▼MS-DOS時代からパソコンを使い、マックOSも使ったことがある者として感想を言うと、OSのアップデートはすこし様子を見てから、というのがお奨めだ。自分の使っている様々なアプリがすべて動くかにも不安がある▼とはいえ、アップデートが無料であることもあって、遅かれ早かれ新しいOSに切り替えてはきているので、意固地に更新を拒絶することもないとは思う▼それにしても、初代のウィンドウズ1のリリースからまだ35年ほどしか経っていない。こんな短い期間にかくも驚くべき進化を遂げた技術が他にあるだろうか。半導体の進歩も著しいが、それと軌を一にしながら超急速な進歩を遂げている▼そしてさらに進化をやめないならば、私たちはいったいどこに連れていかれるのか。いま『日本沈没』や『復活の日』などのSF小説の人気が再燃している小松左京が健在だったら、どんな物語を描いただろう。(21・11・17)

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